高血圧③
継続して高血圧管理をしている時に、よく患者さんの口から聞く言葉です。
「あれぇ、いつもはもっと血圧低いんだけどなぁ。」
この言葉はすごく大事な言葉だと思っています。『いつも』というのは家庭で図っている血圧のことで、そのまま『家庭血圧』と定義されます。
実は私たち医療者の前でだけ血圧が上昇してしまう、『白衣高血圧』という病態も存在しているのです。
患者さんに緊張させてしまう私の未熟さを感じてしまいますが、診察の特別なタイミングでなくて、日頃の生活の中で、下記を確認させてください。
・しっかり血圧を下げることができているか。
・血圧が下がりすぎていないか
報告でも、診察室での血圧よりも家庭血圧が脳卒中や心筋梗塞の発症リスクに関与するとされております。血圧は継続した圧力なので、瞬間ではなく、日ごろのどれくらいの圧力が血管にかかっているかによって、病気の発症につながるのです。
血圧のコントロールを一緒にしていくことでみなさんへ依頼させていただきたいことです。
・1日2回起床時と睡眠前に上腕で。『家庭血圧』を観察させてください。